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岐阜の病院、死者5人に 冷房故障 熱中症か 84歳男性

社会

2018年8月29日 13時55分

記者に囲まれる「Y&M 藤掛第一病院」の藤掛陽生病院長=28日、岐阜市で

 岐阜中署は二十九日、エアコンが故障した部屋の入院患者四人が相次いで死亡した岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」で二十八日夕、患者の男性(84)が死亡したと発表した。同病院の死者は五人となった。同署は男性も熱中症で死亡した疑いがあるとみて、業務上過失致死容疑を視野に五人が死亡した経緯を捜査、司法解剖して死因を調べる。

 同署によると、男性は二十四日に入院、当初はエアコンが故障していた三階の病室にいた。二十八日午後六時四十分ごろに死亡。その際、どこの病室にいたかは不明で、同署が詳しい状況を捜査している。

 この患者の成年後見人を名乗る男性(52)が同日午後八時四十分ごろ、入院患者の死亡が相次いだことから、署を訪れ相談した。病院から県警への連絡はなかった。

 病院などによると、二十六日午後八時四十分〜二十七日午前十一時三十五分ごろ、八十三〜八十五歳の男女四人が相次いで死亡。三階と四階の少なくとも十部屋のエアコンは二十日に故障した。各病室の天井に吹き出し口があり、集中制御する構造だった。

 故障を受け、病院側は扇風機で対応する措置を取ったが、三、四人が定員の各部屋に一台ずつを置いただけだった。

 数人の患者はエアコンが故障していない二階の病室に移動させた。二十七日までに死亡した四人はエアコンの故障した部屋にそのままいた。

 岐阜市は二十九日、病院に対し空調設備の状況を改善するよう指導した。病院には、除湿機とみられる機器数台が持ち込まれた。

 二十八日に取材に応じた藤掛陽生(ようせい)病院長は「エアコンの故障が死亡につながったとは考えていない。いつ容体が急変してもおかしくない症状だった」と説明した。

(東京新聞)

 

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