XMenu

9.11墜落現場に「声の塔」 米テロ17年 邦人学生ら40人を追悼

国際

2018年9月11日 夕刊

 【シャンクスビル=共同】米中枢同時テロから十一日で十七年になるのを前に、犯人に乗っ取られたユナイテッド航空93便が墜落した東部ペンシルベニア州シャンクスビルの現場近くで、死亡した乗客乗員四十人を追悼する高さ九十三フィート(約二十八メートル)の記念碑が完成した。九日、記念式典が開かれた=写真、共同。

 同機には日本人大学生の久下季哉さん=当時(20)、大阪府豊中市出身=も乗り合わせて犠牲になっており、式典では米国旗などと共に日の丸も掲げられた。近くには事件に関する情報共有を図る見学センターが既に開館、記念碑の完成で一連の追悼施設の建設計画が完了した。

 コンクリート製の記念碑は「声の塔」と名付けられ、集まった遺族らは内側に設置された八つの鐘を鳴らした。鐘は今後、犠牲者数と同じ四十個にまで増設される。

 93便の乗っ取り犯はワシントンにある連邦議会やホワイトハウスへの突入を狙っていたとみられているが、乗客が抵抗し、目的を果たせなかった。式典にはテロ発生時に同州知事を務めていたトム・リッジ元国土安全保障長官も出席し「犠牲者はわれわれの英雄であり、物語は永遠に語り継がれる」と乗客の勇気をたたえた。

 

この記事を印刷する