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日ロ首脳会談 プーチン氏、来年6月訪日 北方領土に来月調査団

国際

2018年9月11日 朝刊

 【ウラジオストク=栗田晃】安倍晋三首相は十日、ロシア極東ウラジオストクを訪問し、ロシアのプーチン大統領と首脳会談を行った。来年六月に大阪で開かれる二十カ国・地域(G20)首脳会合でプーチン氏が訪日し、日ロ首脳会談を行うことで合意した。訪日に合わせ、安倍、プーチン両氏が出席し、現在、両国で実施中の日ロ相互交流年の閉会式を東京で開催することも決めた。

 北方領土での日ロ共同経済活動については、悪天候で延期となっていた日本からの官民調査団を十月初めに現地に派遣することを決め、今後の事業具体化に向けた道筋を示すロードマップを承認した。

 両首脳は、領土問題を含めた平和条約締結問題や、朝鮮半島情勢も議論。会談後の共同記者発表で、首相は「できることから積み重ねた先に、目指す平和条約がある」と強調。プーチン氏は「両国民が受け入れられる解決策を探す準備はある。そのための共同経済活動だ」と述べた。

 共同経済活動では、海産物養殖、温室栽培、観光などの五分野を優先分野として協議を進めている。日本側が共同経済活動の前提とする両国の主権を害さない「特別な制度」創設について、ロシア側は「ロシア法で実施すべきだ」との立場を崩さず、今後の協議は難航が予想されている。

 首相の訪ロは今年五月、サンクトペテルブルク、モスクワを訪れて以来。十一日に開幕するロシア政府主催の「東方経済フォーラム」に三年連続で出席するため、ウラジオストクを訪れた。

◆日ロ首脳会談ポイント

一、北方領土での共同経済活動実施に向けた作業の進め方で合意。

一、共同経済活動への現地調査団を10月初めに派遣。

一、北朝鮮の完全非核化実現へ緊密連携。

一、安倍晋三首相が北朝鮮への経済協力には拉致問題解決が不可欠と説明。プーチン大統領は理解。

一、来年6月の大阪でのG20首脳会合の際にプーチン氏が来日し、首脳会談を実施。 (共同)

 

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