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米中間選挙 オバマ氏「反トランプ」行脚 全国遊説始まる

国際

2018年9月9日 朝刊

 【ワシントン=後藤孝好】オバマ前米大統領は7日、中西部イリノイ州の大学で講演し、国内外で対立を招いているトランプ米大統領について「政治家が長年、あおってきた怒りを利用している」と非難した。前大統領が現職を公に批判するのは異例で、11月の中間選挙で野党民主党の議会多数派奪還に向けた全国行脚を開始した。

 オバマ氏は、ロシアのプーチン大統領に融和的なトランプ氏について「ロシアに擦り寄って、われわれの同盟国を弱体化させている。共和党はどうしてしまったのか」と指摘。メキシコ国境に壁を建設する排外的な移民政策にも「壁ではテロの脅威は防げない」と疑問を呈した。

 捜査に圧力をかける司法妨害が疑われるなど強権的な政権に対しては「民主主義が機能していない。異常で危機的な時代」と懸念。その上で「二カ月後には政治に健全さを取り戻すチャンスがある。民主主義への最大の脅威は無関心と冷笑主義だ」と述べ、中間選挙で民主党候補に投票するよう呼び掛けた。

 オバマ氏は八十人以上の民主党候補の支持を表明しており、八日には西部カリフォルニア州、十三日には中西部オハイオ州で遊説し、てこ入れを図る。退任後も人気が高く、強力な助っ人として期待されるが、党内でトランプ氏に対抗できる大統領候補が育っていないという裏返しでもある。

 トランプ氏は中西部ノースダコタ州で、オバマ氏の演説について「(テレビで)見ていたが、寝てしまった。彼の演説は睡眠にちょうど良い」と皮肉った。

 

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