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元スパイ事件毒物、英男女死傷と同種 化学兵器禁止機関発表

国際

2018年9月5日 夕刊

 【ロンドン=沢田千秋】英南部エームズベリーで六月、英国人男女二人が神経剤に触れて死傷した事件で、オランダ・ハーグの化学兵器禁止機関(OPCW)は四日、この神経剤が三月に英国で起きたロシアの元情報機関員暗殺未遂事件で検出されたものと同種だったと発表した。

 英国は、両事件とも旧ソ連開発の神経剤「ノビチョク」が使われたと主張。OPCWの鑑定はこれを支持した格好で、ハント英外相は「英国に神経剤を持ち込み、市民の安全を全く無視したロシアは、ひどく無謀で無責任だ」と批判した。ロシアは両事件への関与を否定している。

 英国人男女の事件では、神経剤入りの香水の瓶を男性が入手。女性が手首に付け、死亡した。OPCWは瓶の中身を「純度97〜98%の有毒化学物質」と鑑定。三月の事件と同種だが、同一物質かの判断は、保管状況の違いなどから不可能とした。一部の英メディアは、香水の箱が密封されていたと報道。三月の事件時、複数の神経剤が用意されていた可能性を指摘している。

 

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