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「ロヒンギャ偽写真」掲載で謝罪 ミャンマー軍、残虐印象付け?

国際

2018年9月4日 夕刊

アフリカのルワンダ難民の避難写真(上)と、ミャンマー国軍の書籍で、ミャンマーに侵入するベンガル人として伝えられた写真(下)=ロイター・共同

 【ヤンゴン=北川成史】ミャンマー国軍は四日までに、発行した書籍の中でイスラム教徒少数民族ロヒンギャに関する写真に誤りがあったとして謝罪した。同国で軍の謝罪は極めて異例。ロヒンギャについて暴力的な印象を国民に与えようと、軍が情報操作を行った可能性がある。

 対象となったのは、一九四〇年代撮影の「地元民族を残忍に殺害するベンガル人」と説明された写真と「ミャンマーに侵入してきたベンガル人」との説明がある写真。ミャンマーではロヒンギャはベンガル人と呼ばれる。

 軍の出版部門が書籍「ミャンマー政治と国軍」に掲載。三日、軍の新聞「ミャワディ・デイリー」で「二枚の写真は不正確に掲載された。読者と写真の所有者におわびする」と謝罪したが、間違いの詳しい内容は明らかにしていない。

 写真を巡っては、ロイター通信が先月三十一日、「フェイク(偽)写真」と指摘。前者はパキスタン軍に多くの人が殺された七一年のバングラデシュ独立戦争時の写真、後者はアフリカのルワンダ難民などの写真と報じていた。

 ミャンマーでは三日、ロヒンギャ問題の取材を巡り、機密情報を入手したとして逮捕されたロイターのミャンマー人記者二人に、禁錮七年の判決が言い渡された。二人は軍などによるロヒンギャ虐殺事件を取材しており、逮捕がでっち上げだった可能性も指摘されている。

 

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