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アフリカに6兆円支援 習氏表明、保護主義批判も

国際

2018年9月4日 朝刊

 【北京=中沢穣】中国とアフリカ諸国の連携を図る中国アフリカ協力フォーラムの首脳会合が三日、北京で始まった。習近平国家主席が開幕式で演説し、アフリカの経済発展のために二〇一九年から三年間で「六百億ドル(約六兆六千六百億円)の支援を提供する」と表明した。習氏は中国が途上国を借金漬けにしているとの批判を念頭に、アフリカ諸国の債務の一部を免除する考えも示した。

 アフリカとの経済的結び付きをさらに強め、豊富な資源の確保や国際社会での発言力強化を図る狙いがある。六百億ドルの内訳は、無償援助や無利子融資が百五十億ドル、有利子の融資が二百億ドルなど。習氏は前回一五年の首脳会合でも六百億ドルの提供を表明している。

 また習氏は演説で「内政に干渉しない」「投融資で政治的利益を求めない」など「五つのしない」を表明。さらに「最も発展の遅れた国や重い債務を負っている国」などについて、「一八年末に支払期限を迎える政府間無利子借款の債務を免除する」と述べた。

 中国が進める経済圏構想「一帯一路」をめぐっては、身の丈に合わないインフラ整備を押しつけ、途上国の財政状況を悪化させているとの批判が強い。習氏は「いかなる国も中国とアフリカ人民との団結を破壊できない」とも訴え、演説では批判を強く意識した発言が目立った。

 また、「保護主義や単独主義に反対する」とも主張し、貿易摩擦を抱えるトランプ米政権をけん制した。

 フォーラムは三年に一度、中国とアフリカで交互に開く。中国政府は今回の首脳会合を「今年最大のホームグラウンド外交」(王毅国務委員兼外相)と位置づけており、三十カ国以上の首脳らが参加した。四日に閉幕し、相互協力に向けた「北京宣言」を採択する。

 

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