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北朝鮮「拘束邦人追放」 早期決定、対話に配慮か

国際

2018年8月27日 朝刊

 【北京=城内康伸】北朝鮮の朝鮮中央通信は二十六日、関係機関が最近、北朝鮮に観光客として入国し、北朝鮮の法を犯した日本人を拘束、取り調べていたが、人道主義の原則に基づいて許し、国外に追放することにしたと伝えた。今月上旬に旅行目的で中朝国境から北朝鮮に入り、西部の南浦(ナムポ)で拘束された映像作家の男性(39)とみられる。

 同通信は日本人の名前は「スギモト・トモユキ」と伝えている。北朝鮮メディアが男性について報じたのは初めて。北朝鮮が早期に追放処分を決定したのは異例で、関係筋は「日本との対話に好材料を与えようとする北朝鮮のメッセージではないか」との見方を示している。

 日本政府関係者の間では、北朝鮮が拘束男性を事実上の「人質」とし、日本政府との「交渉カード」に利用し、揺さぶりをかける可能性も指摘されていた。

 北朝鮮は一九九九年に元日本経済新聞記者をスパイ容疑で拘束、二年以上拘束した。二〇〇三年には麻薬密輸容疑で日本人男性を拘束し、約五年間出国を認めなかった。一一年にも日本人男性三人が麻薬や偽造通貨に関連したとして、身柄を拘束され、一人は同年四月に解放され、残り二人は翌年一月に釈放されて帰国している。

 

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