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豪、首相降ろしの動きが加速 閣僚 次々と辞任の意向

国際

2018年8月23日 朝刊

 【シドニー=共同】オーストラリア与党自由党内で「ターンブル首相降ろし」の動きが加速している。ターンブル氏(63)は21日に突然党首選を実施、ダットン内相(47)をかわし、ダットン氏は辞任したが、同氏を支持した閣僚が続々と辞任の意向を表明。政権基盤が揺らいでいる。

 自由党が中心の与党保守連合の支持率は世論調査で2016年9月以降、最大野党労働党を38回連続で下回り、7月の下院補選では全5選挙区で野党が勝利。ターンブル氏が進める新しいエネルギー政策にはアボット前首相ら党内右派が反発し、ターンブル氏は温室効果ガス削減義務の法制化の断念に追い込まれた。

 ターンブル氏の求心力は急速に低下。来年5月までに行われる総選挙で保守連合は劣勢と予想され、党内右派がダットン氏を担いで造反するとのうわさが出ていた。

 ターンブル氏はダットン氏が支持を固める前に先手を打って党首選を実施し、48対35で勝利。ダットン氏が内相を辞任したほか、同氏を支持した閣僚約10人も辞任を表明した。ターンブル氏は大半を認めず党内に結束を呼び掛けたが、ダットン氏は「再挑戦」を視野に支持拡大に動いており、ターンブル氏は退陣を迫られるとの見方もある。

 オーストラリアでは10年以降、総選挙や与党内の政争で首相が4回も入れ替わった。

 

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