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南北改善、経済効果強調 韓国・光復節 文大統領が演説

国際

2018年8月15日 夕刊

 【ソウル=境田未緒】韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は十五日、日本の統治から解放された「光復節」の記念式典で演説し、「完全な非核化とともに朝鮮半島に平和が定着すれば、本格的な経済協力が始まる」と南北関係改善がもたらす経済効果を強調した。対日関係では「韓日関係を未来志向的に発展させ、朝鮮半島と東北アジアの平和繁栄のために緊密に協力していく」と述べた。慰安婦問題などは取り上げなかった。

 文氏は南北の鉄道、道路の連結について「今年中に着工式を開くのが目標」と表明。南北協力事業として北朝鮮で実施されていた開城(ケソン)工業団地や金剛山(クムガンサン)観光の実績にも言及した。失業率が改善しない中で国内向けに経済効果をアピールし、九月開催が決まった今年三度目の南北首脳会談を前に、経済協力を求める北朝鮮に対してもメッセージを送った形だ。南北と日本、中国、ロシア、モンゴルに米国を加えた「東アジア鉄道共同体」も提案し、経済共同体につなげるとした。

 また北朝鮮に対しては「完全な非核化履行」を、米国に対しては「相応する包括的措置を迅速に推進」するよう求めた。日本に対しては、緊密な日韓協力が「結局、朝日関係の正常化をもたらす」と述べ、戦争責任などには触れなかった。

 

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