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米「宇宙軍」、20年までに 中ロに対抗、曲折も

国際

2018年8月10日 夕刊

 【ワシントン=石川智規】ペンス米副大統領は九日、国防総省で演説し、トランプ米大統領が強い意欲を示す「宇宙軍」を二〇二〇年までに創設する計画を発表した。衛星攻撃兵器(ASAT)の開発など、宇宙空間への進出を加速させるロシアや中国に対抗する狙いがある。

 宇宙軍が創設されれば、陸海空軍、海兵隊、沿岸警備隊に続く六番目の軍となる。新たな軍の創設には米連邦議会の承認が必要。

 ただ、巨額の経費がかかる宇宙軍創設には議会や軍内に否定的な見方もあり、今後も曲折が予想される。

 ペンス氏は演説で、中国やロシアのような「敵対国が宇宙を戦闘領域に変えようとしている」と指摘。米国は「次の戦場に向け、準備を進めなければならない」として、宇宙軍の必要性を強調。議会に対し今後五年間で総額八十億ドル(約八千九百億円)の追加支出を求めた。

 国防総省は同日、宇宙軍創設に向け議会に提出した報告書を公表。年内に主に空軍が管轄する宇宙分野の組織を統合し、二〇年までに宇宙軍創設に必要な法案を議会に提出するという。

 マティス国防長官は昨年、宇宙軍に消極的な姿勢を示していたが同日、「宇宙は競争的な戦闘領域になりつつある。現実に適応せねばならない」と一転して創設に賛意を示した。

 

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