XMenu

イラン、首脳会談拒否 「米の制裁撤回が先」

国際

2018年8月7日 夕刊

 【カイロ=奥田哲平】イランのロウハニ大統領は六日、トランプ米大統領が提案した核合意を巡る首脳会談について「制裁をしながらの交渉では筋が通らない」と拒否する考えを示した。七日の米国の制裁再発動により、経済的な苦境を招くと懸念されるが、「団結して乗り越えられる」と国民に呼び掛けた。AFP通信などが伝えた。

 制裁再発動を目前にした六日夜(日本時間七日未明)、国営テレビのインタビューに登場したロウハニ師は、トランプ氏との首脳会談に初めて言及し、「(中間)選挙を前にした米国内向けの姿勢にすぎない」と批判。「相手にナイフを突き付け、その上で交渉したいと言うのなら、最初にするべきはナイフを下ろすことだ」と語り、まずは、制裁を撤回し、核合意への復帰が必要との認識を示した。

 イランでは、すでに制裁の悪影響を懸念して通貨リアルが急落し、物価上昇が市民生活を圧迫。ロウハニ政権への抗議デモが頻発している。七日の第一弾制裁に加え、十一月に控える第二弾で石油輸出が大幅に減少すると、国家財政や経済への打撃は拡大する。ロウハニ師は「欧州が核合意を維持するための具体的な措置を講じるのを待っている」と述べ、制裁による損失の補償などを求めた。

 

この記事を印刷する