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ベネズエラ 大統領暗殺未遂か 演説中、ドローン爆発

国際

2018年8月6日 朝刊

大統領を囲んで護衛する警護要員ら=新華社提供、AP・共同

 【リオデジャネイロ=共同】南米ベネズエラからの報道によると、反米左翼マドゥロ大統領が四日、カラカスで開かれた国家警備隊の関連式典で演説中、プラスチック爆弾を積んだドローンが上空で爆発した。マドゥロ氏ら政権幹部にけがはなく無事という。同氏はテレビ演説で、複数の実行犯が拘束されたと明らかにし「私を暗殺しようと試みた」と述べた。

 マドゥロ氏らによると、爆発は大統領の演壇付近と隊列の周辺で二回発生。ロドリゲス通信情報相によると、国家警備隊の兵士七人がけがをして病院に搬送された。拘束された人物らの身元は不明。マドゥロ氏は「私の目の前で爆発した」と話し「背後に極右と(かねて対立姿勢を示す)コロンビアのサントス大統領がいるのは間違いない」と述べた。

 一方「愛国的で国民に忠実な軍人と市民ら」と名乗るグループがツイッターで「今日は成功しなかったが時間の問題だ」とする犯行声明を出した。信ぴょう性は不明。

 行事は国家警備隊創設八十一周年記念の式典で、演説は国営テレビで生中継されていた。マドゥロ氏や壇上にいた妻シリア氏、パドリノ国防相が何かの音に驚いて上を見上げた後、映像が整列する兵士らの遠景に切り替わり、その後兵士らが散り散りに駆けだすところで生放送が中断された。

 二〇一三年に死去したチャベス前大統領の後を継いだマドゥロ氏は、野党が多数を占める国会から権限を剥奪するなど強権的姿勢で米国など国際社会から非難されている。経済失政により国内は物不足やハイパーインフレに見舞われ、国民の不満も高まっている。

 

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