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「北朝鮮が核開発継続」 安保理明記「瀬取り増加」

国際

2018年8月5日 朝刊

 【ニューヨーク=共同】国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書が、北朝鮮による核・ミサイル開発の継続を明記していることが三日分かった。共同通信が報告書を入手した。

 安保理決議を無視して核実験や弾道ミサイル発射を強行した北朝鮮は今年、融和姿勢に転じたが、トランプ米大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による米朝首脳会談で合意した非核化を進めていない実態が明確になった。

 報告書はまた、北朝鮮が海上で積み荷を移し替える「瀬取り」による石油精製品の密輸入を「大幅に増加させた」と指摘した。

 瀬取りの手口は巧妙化しており、タンカーを通常の貨物船と偽装する手口や、船舶信号のスイッチを切ってしまう不正操作を挙げた。見つかりにくい夜間に積み荷の受け渡しをすることも珍しくない。

 核開発については、寧辺(ニョンビョン)の核施設が「活動を続けている」と明示した。今年二〜四月の数日間、原子炉の運転が中断されたが、保守管理が目的とみられる。新たな建物が建設され、排水作業も確認された。

 イエメンやリビア、スーダンへ小型武器の密輸出を試みたとも言及した。武器輸出に絡み、軍事設備を担当する省庁の存在にも触れた。潜水艦や魚雷などの海軍関連装備を製造し、安保理の制裁対象になっている機関「グリーン・パイン・アソシエーティッド」と密接な関連があるという。

 専門家パネルは年に二回、安保理による北朝鮮制裁決議の履行状況について報告書をまとめる。今回の報告書は三日、専門家パネルが制裁委に提出した。近く公表される。

 

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