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カンボジア総選挙 1割近くが無効票 60万票、政権への不満示す

国際

2018年8月1日 朝刊

 【バンコク=北川成史】二十九日に投開票されたカンボジア総選挙(下院選)で、選挙管理委員会は三十日、開票の暫定結果を発表した。有効投票約六百三十五万票のうち、フン・セン首相率いる与党カンボジア人民党が76・8%(四百八十八万票)を獲得し、圧勝したが、無効票が投票総数の一割近くに上ったことが明らかになった。最大野党を排除したフン・セン政権の独裁的な手法に対する国民の不満が示された格好だ。

 議席を配分した正式な結果は八月十五日に発表予定だが、人民党は独自集計で、同党が全百二十五議席を独占するとみている。

 選管によると、二位はフンシンペック党の5・9%、三位は民主主義同盟党の4・9%。無効票は約六十万票で、フンシンペック党が得た約三十七万票を上回り、投票総数の8・6%だった。二〇一三年の前回総選挙で無効票は約十一万票で、投票総数の1・6%にとどまっていた。

 前回の得票率は、人民党が48・8%なのに対し、最大野党カンボジア救国党が44・5%と拮抗(きっこう)。だが昨年救国党が解党に追いこまれ、総選挙は人民党以外、弱小政党ばかりになった。

 欧州に逃れた救国党のサム・レンシー元党首は「第二位は『無効票党』だ」と皮肉を込めて非難した。

 国際社会の批判は広がっており、米国のほか、欧州連合(EU)が三十日、「有権者の民意を表しておらず、信頼性に欠ける」との声明を発表した。

 

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