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カンボジア与党が圧勝 総選挙で最大野党を参加させず

国際

2018年7月30日 朝刊

 【バンコク=北川成史】五年に一度のカンボジア総選挙(下院選、定数一二五)が二十九日、投開票された。フン・セン首相率いる与党カンボジア人民党の独自集計によると、同党が百議席以上を固め、圧勝した。フン・セン政権の圧力で解党された最大野党カンボジア救国党は参加できなかった。

 人民党は一九九八年以降、五連勝となった。地元からの報道によると、投票率は80%を超えており、前回(二〇一三年)の69・61%を上回った。

 選挙戦で人民党は、国民を虐殺した七〇年代のポル・ポト政権や内戦の後、政権を担い続けた実績を強調。人民党以外で参加した十九政党はいずれも小政党で、多くが人民党の傀儡(かいらい)とみられる中、反与党の「草の根民主党」は教育や福祉の充実を訴え、支持拡大を図った。

 前回総選挙(定数一二三)は、人民党が過半数の六十八議席を得たものの、長期政権を批判する救国党が五十五議席と躍進した。

 だが、昨年、警察当局が救国党の党首を国家反逆容疑で逮捕し、最高裁判所が解党を命じた。対抗勢力のいない今年二月の上院選では人民党が全五十八議席を独占。露骨な野党つぶしに対し、欧米諸国は総選挙への支援をやめた。日本は投票箱などの支援をしたが、監視団の派遣は見送った。

 

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