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「核は高貴な遺産」 米報道 北の幹部会議講演

国際

2018年7月26日 朝刊

 【北京=城内康伸】米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)は二十四日、北朝鮮北東部咸鏡北道(ハムギョンプクド)の消息筋の話として、同道の朝鮮労働党委員会が七月初旬に開いた「核心幹部会議」で、「核は先代の指導者がわれわれに伝えた高貴な遺産であり、われわれに核がなければ死だ」という演説があったと報じた。

 事実とすれば、金正恩(キムジョンウン)党委員長が示した「朝鮮半島の非核化」の意志とは相反する内容ともいえる。この消息筋は「最近の平和局面を背景に、幹部たちの緩んだ綱紀を引き締めるための思想教育の一環である可能性もある」と推測しているという。

 この消息筋によると、幹部会議は咸鏡北道の関係機関や企業所幹部を対象に招集された。問題の演説は会議の最後に登壇した講演者が行ったとされる。RFAは「完全な核放棄はあり得ないという点を公式化した主張だ」と指摘した。

 消息筋は、会議に出席した幹部たちが「演説内容が正恩氏の考えを反映したものなのか、米国との非核化交渉で、交渉力を高めるための戦略的な発言なのか見極めようとする反応を見せていた」と説明。演説内容は住民の間にも広まり、波紋を起こしているという。

 

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