シャンゼリゼ通りで銃撃 警官1人死亡 IS犯行声明

国際

2017年4月21日 夕刊

20日、パリのシャンゼリゼ通りで、警察官が殺害された事件の後、封鎖された現場付近=渡辺泰之撮影

 【パリ=渡辺泰之】パリ中心部の凱旋(がいせん)門に近いシャンゼリゼ通りで二十日午後九時(日本時間二十一日午前四時)ごろ、男が警察官に向けて自動小銃を発砲し、一人が死亡、二人が重軽傷を負った。容疑者とみられる男が、その場で警官に射殺された。AFP通信によると、周辺にいた観光客の女性一人が軽いけがをした。仏捜査当局はテロの疑いで捜査を開始。過激派組織「イスラム国」(IS)系メディアが事実上の犯行声明を伝えた。

 仏当局などによると、男は車で現場に到着し、車を降りて突然、警察車両に向けて自動小銃を発砲。さらに走りながら他の警官を狙ったという。居合わせた警官が応戦し、男を射殺した。仏メディアは、容疑者を三十九歳のフランス国籍の男で、当局が警戒していた人物と伝えた。

 シャンゼリゼ通りはブランド店や飲食店が立ち並ぶ世界的な観光名所。日本人も数多く訪れる。当時も観光客らでにぎわっていたが、事件後に現場一帯は封鎖され、武装警官多数が展開した。

 オランド大統領は大統領府で記者団にテロとの見方を示し、二十三日に大統領選第一回投票を控えているとあって「さらに警戒を強める」と述べた。

 事件を受け、大統領候補の極右政党・国民戦線のルペン党首と、中道・右派のフィヨン元首相が二十一日の選挙活動の中止を発表するなど影響が出ている。

 フランスでは二〇一五年十一月十三日のパリ同時多発テロで百三十人が死亡するなど大規模なテロが続発し、非常事態宣言が出されている。

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 在フランス日本大使館は「日本人が被害に遭ったとの情報はない」としている。 (共同)

 

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