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「ふるさと納税」返礼品の法規制 多摩の市町村も見直し急ぐ

東京

2018年9月12日

ベネチアレースガラスの複製(八王子市提供)

 ふるさと納税制度の高額な返礼品などを法規制する方針を国が十一日に正式表明したのを受け、多摩地域で返礼品の調達費が寄付額の三割を超えたり、地場産品以外と指摘されたりした市町村は、見直しに向けた検討を急いでいる。 (萩原誠、松村裕子、花井勝規)

 【八王子市】十七万円以上の寄付に対する返礼品「ベネチアレースガラス」はイタリア産のガラス器で、戦国時代にあった八王子城跡の出土品の複製。二〇一七年度は七件贈った。調達費は約33%で、神奈川県のガラス作家の制作のため「地場産品以外」と見なされた。十万円以上の寄付の返礼品「八王子織物・男性用紋織ウールアンサンブル」は地場産だが、調達費は約37%という。

 ガラス器を複製する技術は市内にないといい、市は十一月中に新たな返礼品に替えることを検討中。元木博・市都市戦略課長は「八王子をPRできる魅力的な地場産の返礼品にしていきたい」と話した。

 【日野市】新選組副長・土方歳三の誕生地にちなんだ「オリジナル新選組グッズセット」の調達費が30%を超えた。一万円を寄付した人向けに、土方の写真入りクリアファイルやトートバッグなどをセットにしていたが、内容や仕入れ値を見直し、十月から30%以内に収める。

 【多摩市】市内のサンリオピューロランドの入場券とぬいぐるみなどを組み合わせた数種類の調達費が、最大40%近くという。一部を削ったり、対象となる寄付額を上げたりして、年度内にすべて見直す。市の担当者は「ふるさと納税で多額の寄付を得ようとは思っていない。入場券をきっかけに市に足を運んでもらうのが狙い」という。

地元野菜詰め合わせセット(狛江市提供)

 【狛江市】和菓子や洋菓子、地元産野菜の詰め合わせの三品目の調達費が30%超だった。冬場にダイコンやハクサイを入れると重量・容積がかさみ、送料が膨らむのが主な原因という。市課税課の担当者は「返礼品の水準を維持しつつコストを抑えるのは厳しいが、30%以内に抑えるよう来年度から見直す」と話した。

 【檜原村】五千円以上の寄付で三千円相当、一万円以上の寄付で五千円相当の檜原産品を詰めた「ふるさと小包」の調達費が30%を超える。特産物を村が発送するのは、ふるさと納税制度の趣旨にも合うとしてきたが、今後見直しを進めるという。

 

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