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「感謝され、より積極的に」 ひきこもり経験者の仕事ぶりを本紙販売店主語る

東京

2018年9月11日

新聞販売店の仕事の内容や魅力を説明する天野秀一さん(右)=豊島区で

 東京新聞赤羽西専売店(北区)の天野秀一店主(43)が九日、不登校やひきこもりの当事者らによる家族会「NPO法人楽(らく)の会リーラ」が活動拠点としているコミュニティカフェ葵鳥(あおどり)(豊島区巣鴨三)で、新聞販売店の仕事の内容や魅力を講話した。当事者や家族ら七人が聞き入った。

 店ではひきこもりを経験した三十代の男性が、八年間働き続けている。天野さんは、配達中にこの男性が、一人暮らしの高齢者宅でたまった新聞に気付いたエピソードを紹介。すぐに警察に連絡し、家の中で倒れていた高齢者を発見できた。「地域をパトロールする仕事だとも思う。高齢者の家族から感謝されて彼もうれしかったようで、仕事がより積極的になった」と振り返った。

 参加者からは「体力は必要ですか」「各店主には、ひきこもりへの理解がありますか」などの質問もあった。

 楽の会リーラでは毎月、電車の運転士や警備員、スーパーの店主などさまざまな職業の人が講話をしている。市川乙允(おとちか)事務局長(71)は「当事者が仕事の実情を知り、地域の人にもひきこもりについて知ってもらう機会にしたい」と話していた。(中村真暁)

 

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