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絵童話「ふつうやない!はなげばあちゃん」 復刻記念で原画展 17日まで国立

東京

2018年9月7日

「人と違っていい」というメッセージを伝える自作を手にした山田さん=国立市で

 伸縮自在な鼻毛を操り、いたずらを繰り返す不思議なおばあちゃんが主人公の絵童話「ふつうやない!はなげばあちゃん」の復刻を記念した原画展が六日、国立市中一の「国立駅前・ギャラリービブリオ」で始まった。 (竹谷直子)

 作者は大阪府出身の山田真奈未さん(53)。この日、会場を訪れて「意見を言わずに我慢することが当たり前の空気感を、どかんと笑い飛ばすような本を描きたかった」と話した。

 はなげばあちゃんは関西弁をしゃべり、おなかがいっぱいになると、鼻毛でブランコをするなどの破天荒なキャラクター。いたずらを繰り返し、町の人から避けられていたが、まったくめげずに「キラワレモノでええねん」と自分の生き方を変えようとしない。

 小さいころから「女の子だから」「長女だから」と言われ、窮屈さを感じていた山田さん。近年、情報化が進み、子どもたちが周りの大人から行動を決められて、さらに生きづらくなっているのではないかと感じ「情報に流されず、自分のことは自分で決めてほしい」と制作の動機を説明する。

 二〇〇八年に、イタリアのボローニャ国際絵本原画展に入選。〇九年に出版したが、出版社が一二年に倒産して新刊が書店に並ぶことがなくなった。ファンの間で伝説的な本になっていたが、今年五月に福音館書店から復刻版が出た。

 「大人でも子どもでも、生きづらさを抱えている人に見に来てほしい」と山田さん。会場では原画十七点が並び、バッグなどのオリジナルグッズも販売している。

 十七日まで(十二日は休み)。午前十一時〜午後七時で、最終日は午後五時まで。入場無料。

 

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