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鳴子瓜はメロンの味!? 新宿・柏木小で栽培 豊作の実り試食

東京

2018年9月5日

試食授業で鳴子瓜の皮をむく小学4年生の児童ら=いずれも新宿区で

 江戸時代に柏木村鳴子(現在の西新宿あたり)の名産品だった江戸東京野菜のひとつ「鳴子瓜(なるこうり)」を新宿区立柏木小学校の四年生が育てている。二〇一三年から栽培が始まり、六年目の今年は過去最高の豊作。先月末、試食の授業が行われた。 (宮崎美紀子)

 試食授業では花やツル、害虫についておさらいした後、二人に一つずつウリが配られた。児童たちは甘いかおりをクンクン。「メロンみたい」と期待は高まっていく。皮を自分たちでむき、熟れた実を口に入れ「においはメロン。味もメロン」「味はメロンよりちょっとうすい」「きゅうりみたい」などと感想を発表した。

 鳴子瓜のルーツは美濃の真桑村(現在の岐阜県本巣市)の名産品マクワウリ。江戸東京・伝統野菜研究会の大竹道茂代表によると織田信長や徳川家康ら戦国武将はマクワウリが大好物で、江戸に幕府ができた時、真桑村から連れてきた農民に今の府中市や新宿で将軍家に献上するウリを作らせたという。いわば江戸の「高級フルーツ」だ。

 しかし街の発展とともに途絶。数年前、大竹さんらが岐阜で種を入手し、東京で復活させた。かつての鳴子瓜の名産地にある柏木小は、大竹さんらの活動に関心を持ち、総合学習として栽培に乗り出した。最初の年は不作だったそうだが、今年は本来の収穫期の八月上旬を過ぎても実が育っている。

 授業後、大竹さんは児童たちに「三百年前は、これが一番甘い食べ物だったんだよ。昔の人のことを考え、今の生活は幸せなんだと感じながら味わってください」とメッセージを送った。

たわわに実る新宿区立柏木小学校の鳴子瓜

 

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