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市民が楽しく認知症予防 東村山いきいきシニアの「元気塾」17年目

東京

2018年9月5日

認知症予防や健康維持のため、体操をする参加者たち=東村山市で

 東村山市の福祉活動団体「東村山いきいきシニア」が認知症予防のため始めた体操教室「いきいき元気塾」が十七年目に入った。バラエティーに富んだメニューで、各地に会場を設けて行きやすい工夫をしたのが当たり、現在は十六カ所に六十〜九十代の計約四百八十人が参加する盛況ぶり。代表の下地恵得さん(85)は「より多くの人が参加できるよう、さらに会場を増やしたい」と力を込めた。 (服部展和)

 八月上旬、同市美住町の集会所で開かれたいきいき元気塾に、地域の高齢者約三十人が顔をそろえた。「一、二、三…」。指導者の地元接骨院長の掛け声に合わせ、ゆっくりと体を動かした。続いてクイズに挑戦し、合唱では「われは海の子」など六曲を歌い上げた。常連の松林輝輔さん(87)は「ここに来るのが楽しみ」と笑顔を見せた。

 元気塾は各会場で月一回開き、参加費は一回百円。体操をメインに、ゲームや紙芝居などメニューはさまざま。どの会場にも参加でき、身近な会場で、気の合った仲間と、好きなメニューを楽しめる。

 下地さんは病院の臨床検査技師を定年退職後の一九九四年、四十余年ぶりに故郷の沖縄・宮古島を訪れた。戦時中に飛行場建設のため旧日本軍に自宅を接収されて離島して以来、多くの人に助けられた恩返しをしたいとの思いを強くし、福祉活動に携わるように。

 活動の幅を広げる中で、看護師だった妻の故まささんから「自立する気のない人に、どんなにいい看護を心掛けても届かない」と聞いたことも参考に、二〇〇二年からは高齢者の自立と地域の絆を活動の柱に据えた元気塾も始めた。

 会場ごとに地元メンバーが代表になっての自主運営が特徴で、下地さんは「自主的な認知症予防活動は全国的にも珍しいのではないか」と自負。近くこれまでの取り組みをまとめた本を自費出版する予定で、「他の地域の参考にしてほしい」と話す。

 

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