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仲間がいれば笑って闘える 労組テーマの音楽劇 世田谷、5日から上演

東京

2018年9月2日

「コメディータッチに仕上げた」と話す鯨エマさん=千代田区で

 産休明けに職場でいじめに遭い、労働組合(労組)に加入して会社と闘った女性の実話を基にした音楽劇「ワーカーズラプソディー」が5日から、世田谷区北沢の北沢タウンホールで上演される。企画・脚本の鯨エマさん(45)は「深刻な内容も、仲間がいれば笑って闘える。仲間って大事」と力を込める。 (石原真樹)

 ストーリーは、化粧品会社で働く恵子が、産休が明けて復帰すると好きだった営業の仕事から外され、雑用を命じられる。さらに解雇を言い渡され、労組に駆け込み…、と展開していく。鯨さんが主宰する劇団「海千山千」のプロデュース公演。演出は青年座の伊藤大さん。

 妊娠や出産、子育てを理由とした解雇や嫌がらせなど「マタニティー・ハラスメント(マタハラ)」は男女雇用機会均等法や育児・介護休業法で禁じられている。しかし、劇中で繰り広げられるいじめ、労組加入、裁判での戦いなど、物語の骨格は実際にあった話だ。鯨さんがアルバイト先で加入する労組での活動を通じて知り合った女性への取材がベースになっている。

 今回の取材や労組の活動を通じて、会社という組織とのしんどい闘いを続けられるのは、仲間の存在が大きいと、鯨さんは強く思う。「一人だと『仕事ができない自分が悪いかも』と不安になるが、人と話すと客観的に見られる。職場で孤立せず、何でも相談できる仲間がいることがとても大切」

 「納得がいかない」。一番理解してほしい夫にまで嫌みを言われ、それでも諦めない主人公が口にするせりふが印象的だ。

 「他人からすれば、ひどい会社なら辞めてしまえば良いと思う。でも本人は、自分が積み上げてきたものをなくしたくない。仕事ってそういうもの」。鯨さんたちはこの劇で、働くことの尊さも歌い上げる。

 開演時間は五日午後七時、六日午後二時と七時、七日午後二時、八日午後二時と六時、九日正午と午後四時半。バリアフリー観劇サービスとして、聴覚障害者向けの台本の貸し出しと、視覚障害者向け音声ガイド(八日のみ)、介助者一名の入場無料があり、いずれも要予約。車いすの入場可。チケットは一般三千八百円など。予約はTEAM#BISCO=電090(8171)8180=か、メールteambisco.ticket@gmail.com=へ。

 

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