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パウンドケーキ、町田の名産品に 障害者施設「町田ゆめ工房」

東京

2018年9月2日

利用者たちが自家製梅酒(中)で作ったパウンドケーキ「萌木のゆめ」=町田市で

 障害者福祉施設「町田ゆめ工房」(町田市相原町)が作るパウンドケーキ「萌木(もえぎ)のゆめ」が、町田らしい食品として同市名産品に認定された。地元産の梅と卵を使い、自家製梅酒がたっぷり染みる。近く、市役所一階のコンビニエンスストアや小田急線町田駅前の「まちだ名産品の店・心和(ここわ)」でも町田土産として販売される。佐々木志穂施設長は「販路拡大につなげ、地元の相原をPRしたい」と話す。 (松村裕子)

 梅酒と漬け込んだ梅の果肉を生地に混ぜ、焼いた後にも梅酒をかけた。十八歳から六十代の身体、知的、精神障害のある利用者約二十人が、梅を刻む、生地を混ぜる、器具を洗うなど、できる作業で携わる。梅は毎年六月に、地元三戸の梅林に出かけて自分たちで収穫し、梅酒を造る。商品名はゆめ工房が萌木(緑)色の青梅で作ったとの意味を込め、パッケージも萌木色にした。

 地元住民から「使い切れないので」と自家用に栽培する梅を、無償で提供されたのがきっかけで約十年前に考案。クッキーやブルーベリーのパウンドケーキなども手掛ける中、月に約百本作る人気商品になった。さらに売り上げを伸ばして利用者の工賃アップにつなげようと、市のお墨付きのシールを貼って市役所のコンビニなどでも優先的に販売できる市名産品に応募した。

 三百七十グラムで千二百円。卵はおいしいと評判の地元養鶏場から仕入れており、地元事業者のPRにもつながることを期待する。支援員の松本忠之さんは「利用者のやる気もアップするといい」と話す。

 市名産品は食品や観光の専門家らが二年に一度、新規と更新の審査をする。九月から二年間の名産品には、新規の十一品目を含め六十二品目を認定した。十月十八、十九日には、市役所一階で名産品が一堂にそろう販売会がある。

 

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