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「砂川闘争」記憶 次世代へ 立川「平和ひろば」で「子ども食堂」と「無料塾」

東京

2018年8月30日

昨年4月、試験的に開いた「子ども食堂」ではギョーザスープがふるまわれた=立川市で(砂川平和ひろば提供)

 砂川闘争の資料を展示する立川市砂川町一の「砂川平和ひろば」で、九月から毎月第一日曜日に子ども食堂と無料塾が開かれる。ひろばを運営する実行委員会代表の福島京子さん(68)は「活動を通して、ひろばと地域のつながりを深め、平和について考えるきっかけになれば」と話している。 (竹谷直子)

 ふらっと立ち寄れて、全ての人が平等に−という意味を込め、子ども食堂は「ひろば食堂ふらっと」、無料塾は「ふらっと教室」と名付けた。

 実行委のメンバーやボランティアの大学生が中心となって、調理をしたり、勉強をみたりする。塾は食事の後で開講、苦手科目の克服や農業体験など、子どもたちの要望を聞きながら内容を決めていく。

 福島さんは、一九五〇〜六〇年代に米軍立川基地の拡張計画に反対した農家で「砂川町基地拡張反対同盟」の副行動隊長だった故宮岡政雄さんの次女。宮岡さんが立ち退きを拒んだ土地に「ひろば」はある。

 拡張を中止に追い込んでから半世紀が過ぎ、記憶の継承が今後の課題だ。子どもを対象に食堂や塾をつくるのも、次の世代に地域の歴史を知ってもらいたいという思いがある。

 「この場所に来てもらうことで、何か感じることがあるのでは。一カ月に一回の食事で空腹を満たすことはできないけれど、豊かな自然を感じて、心を満たす場になってほしい」と福島さん。プレオープン中の塾で当時の写真を見て、福島さんに質問する子どももいるという。

 初回の二日のメニューは、近くの畑で採れたジャガイモを使った「野菜カレー」。塾は、食堂で使う食材の種まきをして、食について学ぶ。

 食堂は正午〜午後二時、塾は二時半〜四時。子どもや子育て中の親、高齢者など誰でも参加可。定員二十人で先着順。十八歳以下無料で、大人は三百円。十月以降も同じ時間帯に開く予定。問い合わせは、砂川平和ひろば=電042(536)3167=へ。

 

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