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あす大塚阿波おどり 豊島岡女子学園の「桃李連」 笑顔で盛り上げ

東京

2018年8月24日

練習に熱が入る豊島岡女子学園「桃李連」のメンバーたち=豊島区で

 豊島区のJR大塚駅周辺で二十五日に開催される東京大塚阿波おどりに、豊島岡女子学園(同区東池袋)の阿波おどり部「桃李(とうり)連」が参加する。学校の部活としては全国初といわれる桃李連。創部の二〇〇二年から毎年参加し、元気で華やかな踊りで祭りを盛り上げている。 (宮崎美紀子)

 今月中旬、学園では中高合わせて約三十人の部員が本番に向けて練習の真っ最中。「ヤットサー」のおなじみの掛け声や「踊りは!笑顔で!! 笑顔は!桃李連!!」というオリジナルフレーズが晴天にこだまする。

 部長の高校二年・近藤由希さん(16)は「大塚阿波おどりは文化祭と並ぶ二大イベント。今、追い込み練習が激しいんです」と気合を入れる。文化祭は舞台での演舞で、行進しながら踊る「流し踊り」ができるのはこの祭りだけなのだ。

 桃李連は文化祭「桃李祭」にちなんで名付けられた。創部の歴史はまるで熱血スポーツマンガ。二〇〇一年、徳島出身で八歳から踊っていた原京子先生が新人教師として同校に着任。採用面接で当時の校長に「元気な部活を作ってほしい」と頼まれた。原先生は新学期早々、スカウトした十数人に踊りを仕込み、五月の連休明けに校内放送で「今から阿波おどりを見せます!」と呼び掛け、屋上で披露。一気に三十数人を集め、同好会を設立。翌年に部活動に昇格を果たした。

 女子校なので女踊りを踊る“女役”と男踊りの“男役”に分かれているところは宝塚歌劇団のよう。女踊りは長身の人が、腰を低く落とす男踊りは体幹が強くパワフルな人が向いているとか。

「桃李連」を作った顧問の原京子先生

 ほとんどの部員は入学前は阿波おどりとは無縁。近藤部長は「浴衣が着たくて入ったんです」と動機を明かす。担当は女踊り。一見優雅だが、爪先立ちで踊るので足の指の股に全体重がかかり、血がにじむことも。「女踊りは集団美。指先までピシッとそろったところを見てほしい」とアピールする。対する副部長の高校二年生・正木綸さん(16)は男踊り。「男の人とは違う、女の子ならではの格好良さとパワーのある男踊りを踊りたい」という。

 彩芽連というOGグループも活躍中で、正木さんが「卒業後も続けたいかも」と漏らすと、原先生の顔がほころんだ。東京の女子校に根付いた阿波おどり文化。原先生は「若いから柔軟で発想に意外性があるんです」と目を細めた。

 大塚阿波おどりでは、桃李連は踊りがスタートする午後五時、駅前広場の「組踊り」に登場。約二十分後には大通りで「流し踊り」を披露する。

 

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