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<熱球譜>野手転向支えたチームに感謝 日大三3年・高木翔己選手

東京

2018年8月21日

 二回裏、大会屈指の右腕、吉田輝星投手と初対決の打席、「調子がよく、打てる自信はあった」。1番打者の金子凌選手から「今日はストレートが走っていない」とも聞いていた。変化した2球目をたたくと、打球は右翼を襲い二塁打に。「いける」と吉田投手攻略の手応えを感じた。

 千葉市出身。小学一年で野球を始めた。昨年の秋、投手から外野手へと転向。打撃の腕を磨くため、日置航(わたる)主将(三年)らチームメートに教わりながら練習を重ねた。

 甲子園には背番号14でベンチ入り。準々決勝では八回裏、代打で同点の適時打を放ち、劇的な逆転劇を呼んだ。迎えた準決勝、今大会初のスターティングメンバーに起用され、決勝進出への貢献に燃えた。

 しかし、要所を締める吉田投手の前に、再三つくった好機であと1本が出なかった。自身も2打席目は三振、3打席目は内野ゴロに打ち取られた。「速球の伸びがすごかった。けん制球でタイミングを外されたのも痛かった」と唇をかんだ。

 左翼の守備についていた八回表途中、選手交代でベンチに退いた。その裏の攻撃で1点差に迫り、最終回も粘りを見せたものの勝利にはあと一歩届かなかった。

 高校球児として最後の夏を終えたが、大学でも野球を続けるつもりだ。「自分の力は出せた。自分を支えてくれた監督やチームメートらに感謝しかない」と語り、涙をぬぐった。 (服部展和)

 

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