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ニセ電話詐欺 60代女性とヤクルト販売員、身ぶり手ぶりで好連携 逮捕に貢献

東京

2018年8月11日

北林利基署長から感謝状を受け取るニセ電話を受けた女性(手前左)と女性販売員(同右)=杉並署で

 警察官や金融庁職員を装いキャッシュカードをだまし取ろうとするニセ電話詐欺で、受け取り役の男の逮捕に貢献したとして、杉並署は十日、杉並区の六十代女性と乳酸菌飲料ヤクルトの五十代の女性販売員に感謝状を贈った。ニセ電話が一時間以上続く中、二人は身ぶり手ぶりやメモでやりとりし、詐欺グループに気づかれずに一一〇番した。

 署によると、今月一日午前十時半ごろ、杉並署員を装う男から「詐欺グループの持つ名簿に名前があり、金融庁が被害確認をしています」と女性宅に電話があった。電話を代わった同庁職員を装う男は「確認のため」として銀行カードの暗証番号などを尋ねた。

 女性は詐欺だと感じたが、相手が電話を切ろうとしないため、一一〇番できなかった。すると、ヤクルトの販売員が午前十一時すぎに来訪。女性は身ぶり手ぶりで不審な電話だと伝え、通話内容のメモを見せた。「詐欺だ」と感じた販売員が携帯電話で一一〇番。ニセ電話の途中、女性宅を訪ねてきたカード受け取り役の男(35)を、直後に駆けつけた杉並署員が詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕した。

 署は、二人の氏名を明かしていないが、販売員は取材に「一一〇番したときは詐欺だと確信はなく、不安だった。男が逮捕された後、二人で『怖かったね』と腕をさすり合いました」とホッとした様子。杉並署の勝又一郎副署長は、ニセ電話詐欺だと感じたら「ためらわずに一一〇番を」と呼びかけた。 (福岡範行)

 

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