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<夏の高校野球>日大鶴ケ丘×日大三 西大会、あす決勝

東京

2018年7月27日

国士舘−日大鶴ケ丘 国士舘に勝利しガッツポーズする三浦投手=神宮球場で

 第100回全国高校野球選手権大会の西東京大会準決勝2試合が二十六日、神宮球場で行われた。第1試合は日大三が東海大菅生を、第2試合は日大鶴ケ丘が国士舘をそれぞれ下し、決勝にコマを進めた。二十八日午前十時、甲子園への出場をかけて、対戦する。

 日大三は初回に3点を奪われたが、その裏に打者12人の猛攻で6点を返し一気に逆転。東海大菅生が小刻みに反撃するものの、日大三は四回裏、日置航選手が中越えソロ本塁打を放ち、さらに2点を加えて突き放した。投げては、救援の河村唯人投手が追撃を阻んだ。

 日大鶴ケ丘は序盤、優位に戦いを進めたが国士舘は五回表、嶋崎優介選手のソロ本塁打や4番・門間大樹選手の右中間三塁打などで4点を返して逆転。これに対し日大鶴ケ丘は六回裏、中尾大樹選手の中前打などで再逆転し勝ち越した。

 五回から登板の三浦拓真投手は、国士舘打線に追加点を許さなかった。

<熱球譜>攻守で奮闘、チームけん引 東海大菅生3年・田中幹也選手

東海大菅生−日大三 5回表東海大菅生2死三塁、左前に適時打を放つ田中選手。捕手佐藤英選手

 「自分まで回してくれ」。九回表2死、東海大菅生の田中幹也選手(三年)はそれだけを思い、打席に立つ仲間を見つめていた。だが目前でゲームセット。言葉が出なかった。それでも「悔いなくできたから」と、涙はなかった。

 昨夏は甲子園で4強入りに貢献。「もう一回行きたい」と思った憧れの場所に、「今度は自分たちが連れて行く」と、主力の片山昂星(こうせい)選手(三年)と誓っていた。ただ昨秋から一緒にチームを引っ張り、4番を任されていた片山選手は5回戦で足を負傷。この日は松葉づえ姿で見守っていた。

 「執念でつなげ」がチームのスローガン。4−6で迎えた三回、1死二、三塁で犠飛を放ち1点差に肉薄。5−9と4点差に開いた五回も「取りあえず1点」と左前適時打を放つ意地を見せた。遊撃手として持ち前の素早い守備でも奮闘、最後まで諦めなかった。

 積極的に周りに声を掛けるほうではなかったが、チームの中心となる立場になり、仲間や後輩を気遣う姿勢も見られるように。若林弘泰監督は「自分のやることはきっちりやるタイプ。3年間で成長し、頼もしい選手になった」。卒業後は大学で野球を続けるのを望み、新たな場所で挑戦を続ける。 (神谷円香)

 

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