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「六区」を沸かせ大爆笑の20周年 喜劇集団「浅草21世紀」

東京

2018年7月26日

カーテンコールのパフォーマンスに、客席もノリノリ=台東区で

 大衆演芸の発祥地「浅草六区」の活気を取り戻そうと誕生した喜劇集団「浅草21世紀」が今年、二十周年を迎えた。浅草寺近くの浪曲の定席「浅草木馬亭」(浅草二)で毎月八日間の興行を続け、今や連日百三十余の客席が埋まる人気だ。 (井上幸一)

 「いいかげん、せりふ覚えてくださいよ。もう三日目なんですよ!」。座長の大上こうじさん(61)に、女性座員が容赦なく突っ込む。劇中の突然のアドリブに、客席は大爆笑だ。

 木馬亭での七月公演「だましてブライダル」の一幕。医大の裏口入学など時事ネタも盛り込み、息の合った掛け合いでテンポよく笑いを生んでいく。

 浅草21世紀は、喜劇の常設小屋が六区から消えた状況に、コメディアンの橋達也さん(初代座長)が、笑いの復権と若手の育成を目指し結成。一九九八年一月の旗揚げ公演を行った。

 数年間は危うい状況だったが、座付き作家を固定、地方性、ニュース性を取り入れたバラエティー路線で客足が安定。往年の六区の大スター、エノケンこと榎本健一さんの本格レビューを「再現」して芸術祭大賞に輝き、浅草の街は大いに沸いた。

 その後大看板が相次いで死去し、再び存続の危機に陥ったが、ファンの「続けて」の声に大上さんが座長を継ぎ、公演を続けてきた。

 大上さんは「浅草軽演劇のテイストを残した自分たちにしかできない舞台をやっている自負がある。三十周年に向け若手を育てていかなければ」と、気を引き締める。 

 

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