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ホームレス夜間調査を拡大 市民団体がボランティア募集

東京

2018年7月17日

予備調査に参加した学生や会社員らボランティア参加者=新宿区で

 路上生活者(ホームレス)の政策提言などに取り組む市民団体「ARCH(アーチ)」が八月三、四日の深夜から未明に、都内で大規模な夜間のホームレス人口調査を実施する。現在、調査に参加するボランティアを募っている。夜間調査は、行政の昼間調査より実態に近い人数を把握できるとされ、アーチは、問題を考える根拠として意義がある、としている。 (中村真暁)

 十一日夜、新宿区内で、参加希望者の事前説明を兼ねた予備調査が行われた。学生や会社員など十人ほどが参加。一行は市民団体「つながるねっと」の案内で、新宿区内の路上や公園を歩いた。邪魔をしないよう離れた場所から野宿の状態や時刻を確認、記録用紙や地図に記入していた。

 「寝ている人もいたが、昼はいないかもしれないと思うと、夜ならより正確な人数が分かると感じた」と参加者の一人、多原竜輝さん(24)=東京工業大大学院。国内外で調査経験がある山城拓登さん(25)=同=は「以前いた人がいないと、どこへ行ったのかと考えさせられる」と話した。

 アーチは二〇一六年から年二回、都内各地で主に夜の調査を行っており、昨夏の調査では、ホームレス人口が都調査の二・五倍以上に上った。

 今回は、昨夏に千代田、港、新宿など都心区限定だった調査エリアを、中野区、三鷹市、府中市など周辺を含む約二十自治体に拡大。一方、夜間は暗くて見えづらい多摩川、荒川の河川敷では、三、五日の昼に調査を実施する。参加者は昨夏の五倍の千人規模を見込んでいる。

 二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックは、世界が注目し行政や住民の意識が高まるため、ホームレス対策を進める絶好の機会ととらえている。北畠拓也共同代表(28)は「ホームレスの実情をちゃんと把握することが解決の一歩」と話す。参加申し込みは今月末まで。運営費をインターネットで集める「クラウドファンディング」も実施している。いずれもホームページ(「アーチ」「ストリートカウント」で検索)へ。

 

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