XMenu

核兵器のない世界へ一緒に行動できれば 練馬の映画祭で吉永小百合さん

東京

2018年7月17日

核兵器のない世界への思いを語った吉永小百合さん(右)と宮崎信恵さん=練馬区の武蔵大で

 女優吉永小百合さん主演映画「愛と死の記録」(一九六六年公開)の上映に併せたトークイベントが十四日、練馬区豊玉上一の武蔵大であった。吉永さんが撮影当時を振り返りながら、核兵器のない世界への思いを語った。

 上映とイベントは「第十二回被爆者の声をうけつぐ映画祭」が開催。終戦後の広島を舞台にした「愛と死の記録」は映画祭で何度か上映されてきたが、吉永さんが来場したのは初めてで、映画監督の宮崎信恵さんが聞き手を務めた。

 この作品で吉永さんは、原爆症に苦しむ青年を愛し、看病する少女を演じた。原爆スラムと呼ばれるバラックがまだ残っていた時代。原爆ドームや原爆病院での撮影を思い起こしながら「学校では原爆のことを教えてもらえなかった。広島へ行き、話を聞いて、胸が痛んだ」と振り返った。

 吉永さんはその後も、原爆を描いた映画に出演し、原爆詩の朗読活動に取り組み、平和の大切さを伝え続けている。唯一の戦争被爆国の日本が核兵器禁止条約に批准していない現状を憂い、「核兵器のない世界をつくれるよう一緒に行動していけたら、どんなにすてきかと思う」と観客に語りかけた。

 イベント後の会見で活動の原動力を問われると「一九四五年に生まれたこと。その年に亡くなった人がいたわけですからね」と話した。

  (渡辺聖子)

 

この記事を印刷する