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小平市・住民投票5年 緑地保全、節目に考える 16日シンポジウム

東京

2018年7月14日

都道計画地の前で緑地保全に向けた活動について語る水口和恵さん=小平市で

 小平市の都道建設計画の是非を巡る住民投票から五年、玉川上水など計画地周辺の緑地保全について考えるシンポジウムが十六日、市中央公民館(小川町二)で開かれる。主催の市民団体「小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会」共同代表の水口和恵さん(56)は「希少な自然を失うことにならないように取り組みを続けたい」と話す。 (服部展和)

 小平市中央公園の東側に広がる雑木林は、コナラなど高さ十メートル以上の樹木が生い茂る。鉄パイプの柵で囲まれた一角が都道の計画地だ。「ここに道路が整備されると、林の半分にあたる四百本以上の木が切られてしまう。近くを流れる玉川上水も横断し、希少な動植物のすみかを奪うことになる」。水口さんはそう言って木々を見上げた。

 二〇一二年、住民投票の実施を目指して会を立ち上げた。住民投票は実現したものの「投票率50%未満だと成立しない」とする要件を市が追加。投票率はこれを満たさず、開票はされなかった。水口さんは「残念な結果だったけれど、多くの人に問題を知ってもらうきっかけになった」と振り返る。

 会はその後、各地の市民団体などと連携し、都道を地下に通すなど代替案を掲げて緑地保全を訴えている。シンポジウムは、住民投票から五年の節目を迎え、あらためて環境保全や市民運動の意義を考えてもらおうと企画した。

 午後一時半〜四時半。麻布大学いのちの博物館(相模原市)の高槻成紀上席学芸員が玉川上水の動植物について講演。世田谷区の下北沢駅周辺の再開発事業見直しに取り組む市民団体「Save the 下北沢」の下平憲治代表が活動について語る。市内の市民団体の活動報告やワークショップもある。参加費は資料代二百円。

 問い合わせは水口さん=電090(8341)9170=へ。

<小平市の都道建設を巡る住民投票> 都が小平市小川町−国分寺市東戸倉の約1・4キロに計画する都市計画道路の是非を巡り、2013年5月に実施された。住民が市長に住民投票条例を直接請求して実施されたが、投票率50%未満は成立しないとの要件が加えられた。投票率は35・17%で不成立になった。住民側は投票用紙の公開などを求めて提訴、最高裁まで争ったが敗訴が確定。投票用紙は廃棄処分された。

 

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