XMenu

豊洲、建設ラッシュ 「千客万来」は延期…豊かな立地大人気

東京

2018年7月10日

清水建設が建てるホテル棟の完成予想図=同社提供

 豊洲市場(江東区)に併設する観光拠点「千客万来施設」の着工が二〇二〇年東京五輪・パラリンピック後に延期される見通しとは裏腹に、周辺ではホテルなど複数の開発計画が急ピッチで進んでいる。事業者によると、都心に近く、水辺の景色が望める立地が魅力という。 (川田篤志)

 大手ゼネコンの清水建設(中央区)は先月、千客万来施設予定地の隣に、ホテルと賃貸オフィスを建てると発表した。一九年春ごろに着工し、二〇年度内の完成を目指す。

 ホテルは十四階建てで、客室は五百室以上を想定。最上階には大浴場を備える。オフィスは十一階建て。敷地内には、高速バスや路線バスが発着できる交通広場も整備する。東京ガス用地開発が所有する土地を賃借。投資額は約六百億円という。

 清水建設の広報担当者は「東京駅から四キロ圏内で、ゆりかもめや首都高のインターチェンジもある。都内で比較的広い土地が確保できる点は魅力的」と話す。

 ゆりかもめの豊洲駅近くにも、三井不動産(中央区)が二〇年六月をめどに、約二百二十五室のホテルを開業する。オフィスや飲食店などが入る複合ビルの三十三〜三十六階がホテルで、最上階には大浴場を設ける。

 豊洲地区では、東急不動産(港区)を含む三社が、高層マンションとスーパーマーケットなどの生活便利施設を造る計画もある。一八年度に着工し、二一年度に完成する予定だ。

 千客万来施設は、万葉倶(く)楽部(らぶ)(神奈川県小田原市)が温泉施設やホテル、物販施設を東京大会前に完成させる予定だった。

 だが、市場移転の延期で着工が遅れ、当初の計画より建設費が高くなるなどの理由で東京大会後の着工となる見込み。同社の事業提案では、十階建てホテルの屋上デッキに足湯も設けるという。

 いずれのホテルも「展望のよい浴場や足湯」を備えており、豊洲の特徴の一つとなりそうだ。

 

この記事を印刷する