XMenu

大田区が自前で「再生紙」 町工場の部品使った製紙機を関東初導入

東京

2018年7月5日

使用済みコピー用紙をセットし機械を操作する職員=大田区で

 大田区は、リサイクルを推進して環境負荷を減らすため、本庁舎二階に再生紙を作る機械「ペーパーラボ」を設置し、稼働を始めた。区内の町工場が作った部品がローラー部分に使われている。これまでに全国で八自治体が導入しているが、関東では初という。

 使用済みコピー用紙を繊維の状態まで分解し、粘着剤を混ぜて熱と圧力を加え、成形する機械で、水を使わない「乾式」タイプ。約三分で一枚完成し、A4サイズの普通紙が一日最大三千枚作れる。紙の厚さを十段階に指定でき、六十四色に着色が可能という。

 「エコオフィス推進プラン」を進める区では、業務に使用するコピー用紙の削減が大きな課題。現在、年間一億枚を使用しており、約千五百万円分に当たる二千万枚の削減が目標になっている。

 環境計画課によると、機械は五年契約のリースで、本体とインクなどの消耗品を合わせて八百四十五万円を本年度予算に計上した。

 「ラボ」で作れるのは年間二百万枚と2%程度だが、担当者は「啓発も含め、全体としてコピー用紙の削減効果があるのでは」と話す。ペーパーレス会議の推奨や両面コピーの徹底などこれまでの対策に加え、職員の意識改革につながると期待する。

 すでに本年度から職員の名刺を再生紙で作っているほか、イベント案内やチラシ、区民への通知などに利用している。

 松原忠義区長は「誰でも見学できる窓も設置したので、社会科見学の小学生などにも見てもらいたい」と話した。 (原尚子)

 

この記事を印刷する