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クラスにLGBT その時周囲は… 映画「カランコエの花」14日公開

東京

2018年7月4日

トークイベントで語る(左から)松岡さん、中川監督、池田さん、田中さん=千代田区の明治大で

 LGBTなど性的少数者が身近にいる時、周りの人たちはどう応じればいいのかを問い掛ける映画「カランコエの花」の上映会とトークイベントが千代田区の明治大であり、百人が参加した。映画は十四日から新宿で一般公開される。

 ある高校のクラスで、LGBTについて教える授業が急に行われる。他のクラスでは授業はない。生徒たちは「このクラスに当事者がいるのでは」と思い始める−。映画は、当事者の視点ではなく、同級生や教師が「過剰な配慮」をしてしまう中で当事者を追い詰めてしまう状況を描く。

 上映後のトークでは、中川駿監督と、一般社団法人fairの代表理事でゲイを公表している松岡宗嗣さん、NPO法人ReBitの事務局マネジャーでバイセクシュアルの池田えり子さん、明治大ジェンダーセンターの田中洋美副センター長が登壇した。

 中川監督は「撮影にあたり、あえて当事者への取材はしていない。異性の恋愛を描くのにわざわざ取材はしないのに、するのは差別では、と打診できなかった」と明かした。松岡さんは「周りからの視点での映画は今までなく、すごくリアル。当事者は周りの一挙一動で気づいてしまう。自分は、仲良くなったら、相手のことを知りたいという気持ちで聞いてほしい」と語った。

 池田さんは元高校教諭だが、自身のカミングアウトにもつながりそうで授業で性的少数者を扱えなかったという。「多様な性があると考慮していない言動の先生だと生徒も言えない。何かあったら話してもいいかも、と思ってもらうようにしていた」。田中さんは「教員はいろんな想定をして全体に語り掛けなければ。学校は集団の圧力を感じる場になり得る」と話した。

 映画は十四日〜二十日まで新宿K,s cinemaで上映。各日とも午後三時から。料金は当日千三百円、前売千円。 (神谷円香)

 

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