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「回覧板閲覧」「町会費回収」SNSお手伝い 品川区、自治会の業務負担減へ

東京

2018年6月30日

「マチマチ」の回覧板機能の画面=マチマチ提供

 町会や自治会の業務負担を減らして入会者を増やそうと、品川区は、回覧板を回したり町会費を集める機能がある会員制交流サイト(SNS)の利用を促す。範囲を設定できる地域交流サイトでグループを作って「回覧板機能」で情報を発信、お金のやりとりはオンラインで済ませることをめざしている。

 同区は今月、地域限定型の「ご近所SNS マチマチ」を運営する株式会社マチマチ(目黒区)と、町会・自治会での利用を支援する連携協定を結んだ。「マチマチ」は首都圏を中心に2016年から始まったサービスで、利用者は実名と町名までの住所を登録し「近所」を設定。パソコンやスマホで地域行事など身近な情報を交換できる。

 町会もマチマチにグループを作れば、回覧板機能で、町会メンバーだけに情報を公開できる。メンバーは情報を読んだ後「既読」にチェックでき、回覧板を回す手間が省ける。

 マチマチは年内にはオンラインでの集金やアンケート集計の機能も作る予定。実現すれば、面倒な集金作業もしなくて済む。SNSが苦手な高齢者には、明治大学地域システム研究所が、学生を派遣するなどして技術面のサポートをする。

 区の担当者によると、区内には201の町会・自治会があるが、昨年度の加入率は60.5%。高齢化で運営を負担に感じたり、新築の高層マンションではエントランスに入れず、入会勧誘や集金がしにくいなどの悩みを抱える町会が少なくない。一方で、町会の存在を知らない新住民や、祭りに参加したくても方法が分からなかったりする人もいるという。

 マチマチの六人部生馬(むとべいくま)社長は「業務の煩わしさから加入していなかった若い世代が入るようになれば、担い手が増えて町会が盛り上がる」と話した。 (原尚子)

  

 

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