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<変わる東京2020>ホテルオークラ新装オープン 来年9月、旧本館ロビーを復元

東京

2018年6月27日

旧本館が復元された新本館のタワー棟メインロビー(イメージ図、谷口建築設計研究所提供)

 建て替え中の高級ホテル「ホテルオークラ東京」(港区虎ノ門)の新本館が2019年9月上旬にオープンする。日本の伝統美をまとったモダニズム建築として評価された旧本館を巡っては、保存を求める声が国内外から上がり、その象徴だったメインロビーの復元を決めた。

 新本館は「The Okura Tokyo(オークラ東京)」に改称する。オフィスも入る41階建てのタワー棟(客室数・368室)と17階建ての中層棟(同・140室)で構成。タワー棟には、国内最大級の広さ約720平方メートルのスイートルーム(1泊300万円)も備える。

 タワー棟のメインロビーは旧本館の雰囲気を継承。旧本館で「オークラ・ランターン」の愛称で親しまれたつり下げ式照明を使い、満開の梅の花に見立てて丸いテーブルを5脚の椅子で囲む。壁に掛けられていた6大陸の都市の時を刻む「世界時計」も再配置する。

 「ニューヨーク近代美術館」「GINZA SIX(ギンザシックス)」などの作品で知られる建築家、谷口吉生氏が、旧本館のロビーを手掛けた父でモダニズム建築の巨匠、谷口吉郎氏(故人)の遺志を引き継ぎ、設計した。

 ロビーの復元について、運営するホテルオークラの梅原真次上席執行役員は25日の会見で、「世界中から旧本館の保存を求める署名が6000人以上集まり、オークラの継承すべき和のインテリアととらえた」と説明した。

 旧本館は1962年に開業。米国の歴代大統領やミュージシャンのジョン・レノン、小説家の川端康成、司馬遼太郎らが利用したことで知られる。老朽化のため、2015年8月に閉館したが、海外メディアなどが保存を求めて署名を集めていた。 (神野光伸)

 

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