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「四つ木富士」と命名 葛飾の公園の小さな丘を

東京

2018年6月23日

公園の中にある小さな丘「四つ木富士」の麓で、山開きイベント「流しそうめん」に使う竹を準備する人たち

 葛飾区の「四つ木一丁目中町会」=小泉一夫会長(81)=が、地元の四つ木公園にある小さな丘を「四つ木富士」と命名、「山頂」に名前を記した道しるべを設置した。防災意識の啓発、子どもの健全育成を目的とした標識という。七月一日に「山開き」のイベントを開き、除幕して地域にお披露目する。

 小高い場所を富士に見立て信仰の対象とする各地の「富士塚」にならい、四つ木富士とされたのは、滑り台などの遊具を備えた円形の丘。「天気の良い日に登ると、富士山頂にいる気分になる。公園の魅力を高め、地域の新名所になれば」と、富士登山の経験がある町会の文化部長、上野重光さん(74)が命名を発案した。

 道しるべは、町会の宮脇純司さん(77)、中島一郎さん(71)が手作りし、区の許可を得て設置。「海抜3・7米(メートル)」「1021回登ったら、富士山3776米登頂」の文字が浮かぶ。この二つの表現には、意図があるという。

四つ木富士の山頂に設置した道しるべと、四つ木一丁目中町会のメンバー=いずれも葛飾区で

 「高く感じられる丘でも、わずか海抜三・七メートルでしかない。表記を見れば、一帯が海抜ゼロメートル地帯にあると実感できる」と上野さん。「カスリーン台風(一九四七年)の際に地域は水没した。避難場所を普段から考えておくなど、防災意識を高めてもらえたら」と期待する。

 一方で、「1021回登ったら−」のフレーズは四つ木の子どもたちへのメッセージという。「繰り返し登って、『富士山登頂』を目指してほしい。健康のためにいいはず」と小泉会長は挑戦を促す。

 七月一日の山開きイベントは、午前十一時半から午後零時半。「雪山賛歌」を合唱して、道しるべを除幕する。山の傾斜を使って、流しそうめんをふるまうなどの企画も用意されている。雨天中止。 (井上幸一)

 

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