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世界の北斎 ゆかりの地を歩こう 9月に墨田〜長野へ「巡礼イベント」

東京

2018年6月14日

北斎最後の大作といわれる天井の鳳凰図。鮮やかな色彩に驚かされる=長野県小布施町で

 来年、没後170年の節目の年を迎える江戸の絵師、葛飾北斎(1760〜1849年)を顕彰するため、墨田区や長野県、静岡県などゆかりの地の有志が北斎サミットジャパン委員会を立ち上げ、北斎が晩年に制作のため往復した墨田区から長野県小布施町まで250キロを歩く巡礼世界大会を9月に開くと発表した。 (松村裕子)

 同委員長で「知られざる北斎」の著者、神山典士さんは新宿区で会見し、二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックを見据えて「北斎を世界に発信したい」と語り、「秋の日本の里山の風景や日本食も楽しんでほしい」と広く参加を呼びかけた。

 大会期間は九月四〜十六日。初日に墨田区でオープニングパーティーを行い、五日に台東、足立区も含めたゆかりの地を巡る。六日に墨田区を出発し、十日ほどかけ徒歩で小布施町に向かう。埼玉県桶川市、群馬県安中市、長野県軽井沢町、菅平の宿泊地四カ所で北斎にちなむ新作落語やジャズ、講演を催す。

会見した神山さん(右)、久米さん(左)ら北斎サミットジャパン委員会のメンバー=新宿区で

 北斎は八十代で墨田−小布施間を四往復して小布施・岩松院にある天井絵「鳳凰(ほうおう)図」を描くなど晩年まで旺盛な創作活動を続けたことで知られる。会見の中で、委員の久米信行・久米繊維会長(墨田区)は北斎を顕彰する将来構想として「北斎賞をつくりたい」と提案。吉田誠男・伊場仙社長(中央区)は「外国人に日本の優れた文化を伝えたい」と語った。

 巡礼の定員は国外五十人、国内百人。七月一日から専用サイトで募集する。宿泊費やイベント参加料が必要。問い合わせは同委員会事務局(静岡市)=電054(263)2211=へ。

 

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