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<論戦 都議会>「健康ファーストの政策」 定例会開会 知事、受動喫煙条例案で

東京

2018年6月13日

 都議会定例会は十二日開会し、小池百合子知事は本会議の所信表明で、国の法案より厳しい受動喫煙防止条例案について「健康ファースト(第一)の政策。喫煙者の嗜好(しこう)や事業者などの負担軽減にも配慮する」と述べ、賛同を呼び掛けた。

 豊洲市場(江東区)に整備する観光拠点「千客万来施設」については、事業者から二〇二〇年東京五輪・パラリンピック後に着工すると提案があったと報告。「江東区の理解をもらった上で、最終的な合意を図りたい」とした。小笠原諸島の空路就航への言及はなかった。

 鉄道の新線建設については「本年度は(東京メトロ有楽町線を延伸する)地下鉄8号線や、多摩都市モノレールなど六路線について、事業化に向けた検討の深度化を図る」と表明。

 江東、墨田、荒川区など都内九区で供給している工業用水道については「廃止に向けた動きを進める」とした。三月末に都政改革本部の特別顧問ポストを廃止した代わりに、専門家らによる「都政改革アドバイザリー会議」を新設すると説明した。 (榊原智康)

<傍聴記>風呂敷の中身には…

 「社会活動の中心たる重要物は三つあり。一にいわく人、二にいわく人、三にいわく人」。小池知事は所信表明で、明治〜昭和期の政治家、後藤新平の言葉を引用した。

 受動喫煙防止条例案は人を守るためだと強調。「私もまた人に焦点を当てた都政運営で、東京の新たな進化を図りたい」と、演説を締めくくった。

 後藤は、旧東京市長を務め、関東大震災後の復興計画を立案したことで知られる。主要幹線道路や水辺公園などの先見性が評価されているが、当時は計画規模の大きさから「大風呂敷」の異名もあった。

 風呂敷の活用本を著すほど、風呂敷好きの小池知事。間もなく任期四年の折り返し点を迎えるが、どんな中身を包んでいるのか−。(清水祐樹記者)

 

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