XMenu

外観は歌舞伎の隈取り 都営浅草線 新型車両を公開 

東京

2018年6月12日

馬込車両検修場で報道公開された新型の「5500形」車両。歌舞伎の隈取りがモチーフだ。左隣は、従来の「5300形」車両=大田区で

 都交通局は三十日から、都営浅草線(押上〜西馬込)で新型車両「5500形」の営業運転を開始する。浅草線への新車導入は二十年ぶりで、コンセプトは「日本らしさとスピード感が伝わる車両」。十一日に馬込車両検修場(大田区南馬込六)などで報道公開した。 (井上幸一)

 歌舞伎座の最寄りの「東銀座」駅に止まる縁もあり、新車両の外観は歌舞伎の隈取(くまど)りを現代風にアレンジした躍動感あるデザイン。内装は、寄せ小紋、亀甲、江戸切子などの柄を取り入れ、和のテイストに。カーテンには、「浅草」と記されたちょうちん、隅田川の花火、神輿(みこし)、日本橋など、沿線由来のイラストを施した。

 バリアフリーを意識し、全ての車両に車いすやベビーカーで乗車できる座席のないスペースを設置。つり手の数は一車両につき三十程度増やし、背の低い人向けのものも。荷棚も十センチ以上低くして利用しやすくした。

 また、ラッシュ時にスムーズな乗降ができるよう、ドア脇のスペースを拡大し、立っている人にぶつかりづらくした。その分、車両中間部の座席は八人がけから七人へと減らしたが、一人当たりの幅は一・五センチほど広くなった。

 交通局では今後順次、浅草線車両の全二十七編成を新型に置き換えていく。竹下克(まさる)車両課長は、「人にやさしく、使い勝手、乗り心地が良い車両を目指した」と説明。成田、羽田空港につながる鉄道と相互直通運転をしていて外国人の乗客が多いことから、「和の装いを楽しんでもらえたら」と期待した。

 都営浅草線は、一九六〇年に都営初の地下鉄として浅草橋(台東区)〜押上(墨田区)間で開業。一九六八年に西馬込(大田区)まで全線開通してから今年で五十周年となる。一日あたりの乗車人数は約七十二万人(二〇一六年度)。

 

この記事を印刷する