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銭湯で「黄金バット」 加太こうじさん生誕100年 葛飾で10日催し

東京

2018年6月7日

加太さんの最後の紙芝居「ガラスのうさぎ」を手に記念イベントの来場を呼び掛ける宮沢一夫さん=葛飾区で

 紙芝居「黄金バット」の作者、評論家の故加太(かた)こうじさん(一九一八〜九八年)の生誕百年を記念したイベントが十日、加太さんが長く暮らしていた葛飾区で開かれる。 

 加太さんは浅草生まれ。十四歳のころから、当時人気だった街頭紙芝居の絵を描き、人気ヒーロー作品「黄金バット」の二代目の作者になった。紙芝居の配給元をしながら、二十万枚に上る作品を創作した。

 テレビの普及で紙芝居が衰退すると文筆業に転身。大衆文化などの研究家として活躍した。金町地区には四〇年代から亡くなるまで暮らしていた。

 イベントは紙芝居で地域の民話や歴史を伝える市民団体「葛飾昔ばなし研究会」が区浴場組合連合会などと連携。加太さんのことを後世に伝え、金町地区を盛り上げようと企画した。

 会場は、一九四三(昭和十八)年創業、銭湯「金町湯」を選んだ。研究会の宮沢一夫会長(70)は「加太さんが活躍した時代の雰囲気が伝わると思った」と話す。

 「黄金バット」に加え、戦争で家族を失った少女の物語「ガラスのうさぎ」を上演する。ガラスのうさぎは、一九八〇年、小学校教諭をしていた長女の池部鞆子(ともこ)さんに頼まれ、加太さんが作った最後の紙芝居だそうだ。

 ほか、「父、加太こうじの思い出」をテーマに、加太さんと交流のあった地域史研究家の青木更吉さんを聞き手に池部さんが語る座談会。加太さんの紙芝居、著書、スナップ写真の展示がある。

 午後一時から。入場無料。申し込み不要。金町湯はJR金町駅南口から徒歩七分。問い合わせは宮沢さん=電090(9348)2627=へ。(飯田克志)

 

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