XMenu

童謡誕生100年をひもとく 文京で来月1日コンサート

東京

2018年6月5日

童謡誕生100年記念コンサートの来場を呼び掛ける伊藤幹翁さん(右)と馬場雅敏さん=文京区で

 童謡誕生から百年を記念するコンサートが、「童謡の日」の七月一日、文京区の文京シビックホール(春日一)で開かれる。誕生から現代に至るまで、芸術性豊かな子どもの歌として親しまれてきた童謡の歴史をひもといていく企画だ。(中村真暁)

 当日は歌手十四人、NHK東京児童合唱団、東京アカデミック管弦楽団などが出演。「赤い鳥小鳥」や「雨」などの長年親しまれている歌から、平成になって発表された「かぜの花びら」「なまず」まで四十一曲を資料映像や語りを交えて紹介する。

 一般社団法人日本童謡協会(千代田区)が主催。協会によると、童謡は大正デモクラシーや、個性を伸ばす教育の広がりを背景に、作家や詩人が官製の唱歌を批判し、文芸性の高い子どもの歌を作ろうと試みる中で生まれたという。

 一九一八(大正七)年に児童文芸誌「赤い鳥」が創刊され、北原白秋が「赤い鳥小鳥」、西條八十(やそ)が「かなりあ」などを発表。人気を集めて曲も付いた。

 協会は赤い鳥創刊の七月一日を、童謡の日と制定。事務局長で作曲家の伊藤幹翁(みきお)さん(76)は「日本の言葉の美しさや思いやり、寛容な心が童謡を生んだ。コンサートが、百年を振り返る機会になれば」と期待する。

 コンサートを後援する「文京童謡の会」(文京区)の馬場雅敏事務局長(84)も、子どものころから童謡に魅了された一人。区外のメンバーも含めて三百五十人が毎月集まって歌っている。「童謡は中高年の愛唱歌。懐かしい歌を歌うと若返り、生き生きできる。ぜひ孫と一緒に来場して」と呼び掛ける。

 午後四時開演でチケットは四千円。申し込みは「カンフェティ」=フリーダイヤル(0120)240540=へ。

 プレイベントのレクチャーコンサートも二十六、二十九日の午後二時から、渋谷区の古賀政男音楽博物館(上原三)で開かれる。「大正時代の童謡」などをテーマに作曲家らが語る。入場無料。各回定員二百人で予約が必要。予約や、記念コンサートも含めた問い合わせは、日本童謡協会=電03(3263)5766=へ。

 

この記事を印刷する