XMenu

あっと驚く高円寺 「アートな街に」大規模な壁画次々と

東京

2018年6月3日

5階建てビルの外壁にシュールな鳥が羽ばたく=作者はアートユニット、WHOLE9

 ライブハウスや古着屋が集まる若者の街として知られ、夏の阿波おどりでも有名な杉並区の高円寺では近年、大規模な壁画が建物の壁や塀に続々と描かれ、道行く人を楽しませている。

 この企画を推進しているのは、高円寺や秋葉原で「泊まれるアート」をコンセプトにしたホテルを運営するBnA(ビーエヌエー)。高円寺を「アートを見に行く街」にしようと、二〇一六年秋から今年春までの間に六点を制作した。期間限定の展示だった一点は姿を消したが、それ以外の五点がJR高円寺駅の近くに点在していて、今後も増えていく予定だ。

 駐車場の壁にカラフルな人物や車、ビルの壁面に巨大な鳥、商店のシャッターに阿波おどり…。画風もさまざまで、アメリカンコミックス調やシュールレアリスム風、抽象的なモチーフなどが個性を競う。思いがけない所で壁画に出合うと街を歩く楽しみが増える。絵の質が高いのに加えて、落書き防止にも役立ち、評判がよいようだ。一番新しい作品は緑道の塀に幻想的な動植物を描いたもので杉並区との協力でつくった。

 BnAの共同代表でアートディレクターの大黒健嗣さんは「壁画制作には地域と共生する面白さがある」という。これまでは一点一点別々の画題だったが、何点かでストーリーを語る連作など「より俯瞰(ふかん)した視点で街を見る作品」もいずれ手掛けたいとのことだ。

 

この記事を印刷する