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40年前の障害者運動から考える 武蔵大生らが記録映像 さいたまであす上映

東京

2018年6月2日

「駅と車椅子2018」の編集作業をする学生ら=練馬区の武蔵大学で(永田ゼミ提供)

 武蔵大(練馬区)の学生らが、約四十年前に埼玉県鴻巣市であった、車いす利用者を阻む旧国鉄鴻巣駅の橋上化に反対する障害者らの運動について、ドキュメンタリー映像を制作した。三日にさいたま市内で開く集会で上映する。 

  (柏崎智子)

 映像は、運動の経緯や当事者の暮らしを追ったルポルタージュ「駅と車椅子(いす)」を基にした。埼玉新聞に一九八〇年から八四年まで連載された故・近田洋一記者のルポだ。運動では、平屋建ての駅舎が橋上化されると自力で改札へたどり着けなくなる車いす利用者らが、誰もが駅を使えるようエレベーターなどの設置を求めたが、国鉄側に財政難を理由に一蹴された。

 同大メディア社会学科の永田浩三教授のゼミでは、昨秋から一年生がこのルポを基に、当時運動を引っ張った障害者や電動車いすを使う同大大学院生らに取材。今につながる問題として、約四十分のドキュメンタリー「駅と車椅子2018」にまとめた。監督の鈴木蓮さん(20)は「生まれる前の出来事だが当事者への取材でリアルに感じられた」と話す。

 三日午後二時からさいたま市の浦和コミュニティーセンター第15集会室で開く「近田洋一・月桃忌 10周年のつどい」で上映する。入場無料。問い合わせは松永優さん=電070(5021)4195=へ。

 

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