XMenu

御嶽山、噴火当日の姿 遺族ら目黒で写真展

東京

2018年5月31日

噴煙が上がった直後の写真などが並ぶ会場=目黒区で

 2014年の御嶽山(長野、岐阜県境)噴火の遺族らによる「山びこの会」の初めての写真展が、目黒区美術館区民ギャラリー(目黒2)で開かれている。6月3日まで。開館は午前10時〜午後6時(最終日は午後4時)で入場無料。 (神谷円香)

 噴火は一四年九月二十七日に発生。死者五十八人、行方不明者五人で、戦後最悪の火山災害となった。

 展示では、噴火当日に山頂付近にいた登山者や犠牲者自身が撮影していた写真、地元の信濃毎日新聞が提供した報道写真など七十点を時系列に沿って並べている。四人の犠牲者が当日身に着けていた服や靴などの遺品も展示している。

 写真は噴火前の様子からあり、晴天の下で登山を楽しむ人たちの姿を写している。いまだ見つかっていない行方不明者が笑顔で納まる記念写真もある。噴煙が上がった瞬間や、逃げてくる人たちの姿を捉えたものからは、穏やかな山の雰囲気が一変した緊迫感が伝わる。

 山びこの会発起人で、夫を亡くした伊藤ひろ美さん(56)=長野県東御市=は、「二度と見たくない写真もある。でも心に刻み、忘れないために展示した。見て頂き、風化させないのが、亡くなった人の命を生かすことだと思う」と話した。

 開催費はクラウドファンディングなどで集めたが、目標額の九十万円には達しておらず、随時寄付を募っている。今後写真展を継続するかは検討中だ。

 会の活動状況は、「山びこの会」フェイスブックを参照。会場までのアクセスの問い合わせは同美術館=電03(3714)1201=へ。 

 

この記事を印刷する