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大沢の里に古民家復元 三鷹市有形文化財 11月に一般公開

東京

2018年5月27日

復元されたわさび農家の古民家=三鷹市で

 三鷹市大沢の野川沿いに広がる里山「大沢の里」で行われていた古民家の復元工事が今月で終了した。明治時代の農家で、大沢の湧水を利用したわさび栽培が行われていた。今後は外周の整備など仕上げの工事が進められ、11月に一般公開する。 (鈴木貴彦)

 古民家は代々わさび田を営んできた箕輪家の母屋で、四間取りの典型的な農家建築。一九〇二(明治三十五)年に建てられ、一九八〇(昭和五十五)年ごろまで使われていた。その後、市が箕輪家から寄贈を受け、市の有形文化財に。二〇一五年から建物を一度解体して調査した上で、復元工事を行ってきた。

 復元に当たっては防火対策上、かやぶき屋根を葺(ふ)いた上に銅版をかぶせた。また、基礎の部分はコンクリート製にしたが、それ以外は太い梁(はり)を組んだり、竹を格子状に編んで土壁を塗ったりなど、当時の民家建築の工法が取られた。土間や養蚕用の屋根裏部屋なども再現された。

 箕輪家は江戸時代に大沢の湧水を生かして一帯でワサビ田を開墾した。わさびは高く売れ、市場に卸したほか神田須田町にも出店。市場への出荷をやめた一九六〇年以降もほそぼそと栽培し、二十年ほど前まで大沢でわさびを直売していたという。古民家の前には今もわさびが自生している。

 市生涯学習課の下原裕司さんは「市民の協力も得て、わさび田も復元整備していきます」と話している。

◆きょうから連続講座

 市生涯学習課は連続講座「三鷹大沢わさびのDNAをたどる〜大沢の里古民家の魅力〜」(全三回)も開催する。初回は二十七日午前十時から市生涯学習センター(新川六)。岐阜大学准教授の山根京子さんが「植物学からたどる」をテーマに講演する。(二回目は六月九日、最終回は七月一日)。事前申し込み不要。参加無料。

四つの部屋が並ぶ古民家の内部

古民家前の土地に自生しているわさび

 

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