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談話室から始まったアートで広がる輪 江戸川で絵画、造形作品など180点展示

東京

2018年5月25日

多様な人たちの作品が並ぶ「『とぽす』とその仲間展」で、来場者と話す白根良子さん(左から2人目)=江戸川区で

 江戸川区西一之江にある子どもが一人でも入れる喫茶店「親と子の談話室『とぽす』」はオープンして三十一年。年代や障害の有無を超えて多様な人たちが過ごすコミュニティーカフェの先駆けだ。とぽすでつながった人たちの絵や写真などを紹介する二十五回目の「『とぽす』とその仲間展」が二十六日まで、タワーホール船堀(船堀四)で開かれている。入場無料。 (飯田克志)

 ギリシャ語で「場所」という意味の「とぽす」は一九八七年、元教員の白根良子さん(81)が、子どもたちの居場所としてオープン。地域の住民や障害のある人たちも集い、絵の個展も開く白根さんが講師を務める絵手紙教室や、俳句の会、シネマクラブなども定期的に開かれている。

 仲間展は造形作家として活躍する、知的障害のある佐々木卓也さん(43)=板橋区=との縁で始まった。佐々木さんは江戸川区に住んでいた十七歳のころ、とぽすを訪れるようになった。ある時、佐々木さんが子どものころから楽しんでいた粘土細工を、白根さんが見て、表現の豊かさに感動する。「多くの人に見てもらいたい」と、とぽすに集う友人知人らからも作品を募って、九四年に仲間展を初めて開いた。

 今回は白根さんや佐々木さん、とぽすの常連、知的障害や精神障害のある人たち、絵手紙教室の生徒らの油彩画、水彩画、造形作品など約百八十点を展示。東日本大震災の支援をきっかけに交流する宮城県気仙沼市の女性たちの押し花作品も並ぶ。

 二十六日午後四時から、作品を出品した気仙沼市の女性が大震災の体験を語る。

 白根さんは「とぽすや仲間展で毎年新しい出会いがあり、仲間の輪が広がっていくのがとてもいい」とほほ笑んだ。

 

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